現在、個別指導塾は最も人気のある塾であることは間違いありません。
塾講師として塾の内部から現状を見ると、集団指導塾はどんどん減少し、個別指導塾はすごい勢いで増えてきています。
集団指導塾に通うのが普通である時代は終わり、個別指導塾が標準となる時代がやってきています。
ここでは、色々な個別指導塾の中から、良い個別指導塾を選ぶためのポイントについてまとめました。
個別指導塾の塾選びの参考にして頂ければうれしいです。
目次
個別指導塾を選ぶときの最大のポイント
個別指導塾を選ぶときの最大のポイントは、講師であり、これ以外のものは全ておまけです。
講師の教科に関する豊富な知識は当然として、話しかけやすさ、質問しやすい雰囲気かどうかがとても大切になります。
しかし困ったことに、塾は他のどんな業界にも増して人事異動が激しいんです。
学生のアルバイト講師は、卒業などを理由に毎年ガラリと入れ替わります。
また、多数の教室を抱える大手塾では、教室長や正社員講師も数年で入れ替わります。
そのため、個別指導塾をネット上の口コミや評価だけで決めるのは危険です。
あなたがネット上で見ている口コミ情報は2,3年前に卒業していった生徒(保護者)のものが大半です。
2,3年前と今とでは、塾の講師陣がほとんど変わっているため、ネット上や先輩たちの評価を鵜呑みにすると、「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性が高いです。
良い講師に授業を担当してもらうためには
塾の講師が良いかどうかは、授業を実際に体験してみなければ絶対に分かりません。
ほとんどの個別指導塾では無料体験授業を実施していることが多いので、何度か無料体験を受けてみて判断する以外にはありません。
また、無料体験授業も1回受けただけではなかなか講師の良さが判断できないことが多いです。
2,3回無料体験授業が受けられるような塾だと、講師の良し悪しがじっくりと判断できるため安心です。
無料体験を受ける上で注意すべきなのは、無料体験授業をしてもらった講師に入塾後も継続して指導してもらえるか確認しておくことです。
無料体験を担当する講師はベテランであることが多く、すでに授業のスケジュールが埋まっていることが多いです。
これに対して、塾に入りたての経験の浅い新人講師は、まだスケジュールが埋まっていないことが多いです。
普通に入塾すると、担当は高確率で新人講師になってしまいます。
無料体験授業で講師が良いと思った場合は、必ず入塾前に、同じ講師に担当してもらえるか確認しておいて下さい。
個別指導塾を選ぶその他のポイント
塾選びの際には次の2点も重要です。
- 家から近いか
- 授業料が高すぎないか
これらの情報はネット上で確認できることが多いため、「通塾のしやすさ」「授業料負担が我慢できる範囲か」で塾を絞り込み、実際に無料体験授業を受けて最終決定をするという流れがおすすめです。
余談ではありますが、ネット上に授業料を公開していない塾には要注意。
授業料を教えてもらうために資料請求・電話お問合せをしてしまうと、以後電話やダイレクトメールで勧誘される可能性が高いです。
ネット上で授業料を公開している塾は、比較的良心的な可能性が高いです。
個別指導塾の説明会で質問しておきたい点
個別指導塾では、塾を休んだ場合に振替授業を行ってもらえることが大半です。
しかし、塾によっては振替授業を行うための条件が厳しく設定されている場合も多いため、注意が必要です。
例えば、「授業日の前日までに連絡がないと振替授業は行わない」ような条件が設定されていると、当日の体調不良などに対しては一切振替授業をしてもらえなくなってしまいます。
振替授業を行うための条件は、同じ名前の塾でも、教室ごと別々に設定されていることが多いです。
この場合、振替授業を行う基準はネット上のホームページや、資料請求時のパンフレットには記載されていないため、説明会などでしっかりと質問しておくことをおすすめします。
個別指導塾を選ぶときにあまり重要でないポイント
塾の広告やパンフレットでは、以上に挙げてきた個別指導塾を選ぶ際のポイントとは関係のない特徴が前面に押し出されていることが少なくありません。
例を挙げると、以下のような特徴です。
- 最新の脳科学を取り入れた授業
- 講師は全員〇〇大学出身
- 〇〇塾独自の完全オリジナル教材
- 理科実験・プログラミング授業も完備
これらの宣伝文句は、塾の良し悪しとは何の関係もないことも多いので、あまり重大に受け止めないことが大切です。
特に、塾独自のオリジナルテキストは、出版業者の作るテキストと比べてかなり劣っていることが多いです。
さらに、脳科学・理科実験・プログラミングを重視しているような塾では、入塾後にこれらの特別講座を受講するよう(追加授業料が必要)強く勧誘される可能性があります。
個別指導塾を選ぶ際は、授業・講師・費用以外のアピールは入塾する側にとってはデメリットにしかならない場合が多いのでご注意下さい。
まとめ
- 個別指導塾の良し悪しは講師で判断しよう
- 講師が良いかどうかは実際に無料体験授業を受けて判断しよう
- 無料体験をしてくれた講師に入塾後も教えてもらえるか確認しよう
- 無料体験授業を受ける塾は、家からの近さ・授業料で絞り込もう
- 塾の説明会では振替授業をしてもらうための条件を確認しよう
- 授業料をネット上で公開していない塾には要注意
- 脳科学などを前面に押し出している塾にも要注意