家庭教師と個別指導塾は共通点が多い反面、決定的に違う点もあります。
ここでは、家庭教師と個別指導塾の共通点を簡単に紹介した上で、これらの違いと、それぞれの指導形態の長所について整理しました。
塾・家庭教師選択の参考にしてみて下さい。
目次
家庭教師と個別指導塾の1つの共通点
家庭教師と個別指導塾の共通点は、生徒の状況に合わせた指導が受けられる点です。
特に高校受験では、生徒によって現状や志望校が大きく違うため、必要となる勉強法もかなり違ってきます。
家庭教師や個別指導塾は、一斉指導の授業は行わないため、志望校などに合わせて指導内容を柔軟に変更していくことができます。
しかし、家庭教師と個別指導塾は共通点も多い反面、かなり異なる点もあります。
家庭教師と個別指導塾の違い
家庭教師の方が優れている3つの点
1.家庭教師と保護者との距離は近い
個別指導塾に通う場合、保護者と担当講師が直接意見交換できる機会はかなり少ないです。
保護者面談や電話で会話することもありますが、たいていは教室長を介して面談などを行う形となります。
どんなに真剣に相談しても、生徒の授業を担当する講師の耳にはその内容が全く届いていないこともよくあります。
何十分もかけて面談で相談をしても、担当教師には教室長から「〇〇が苦手らしいから練習しといて」と一言で済まされることが大半だからです。
一方で家庭教師は、実際に授業を担当する先生と訪問のたびに意見交換・相談をすることができます。
保護者と先生との間で、現状や対策を共有し、保護者の意見を指導に反映させていくのは家庭教師でなければ難しいでしょう。
2.総合的な勉強法が学べる
一般に、個別指導塾では科目ごと異なる先生が割り当てられます。
一方で、高校受験で家庭教師を依頼する場合、たいていは受けたい教科をすべて一人の先生が担当することになります。
そのため、教科内容を教えるだけでなく、使用する教材を選んだり、家庭学習の方針を決めたりと、家庭教師の担当内容は塾講師よりもかなり広いです。
家庭教師は、受験科目全体を見渡し、何を優先していくべきか決めるコーチとしての役割も兼ねています。
3.塾への送迎は不要
当然のことですが、家庭教師の場合、家で指導をしてもらうことになります。
生徒が塾に通ったり、保護者が送迎をする必要はありません。
近くに塾がない場合や、塾への送り迎えが難しい場合は家庭教師が最適です。
田舎暮らしで塾が近くにない場合も、家庭教師は意外と派遣されていたりするので、近くの家庭教師の状況を調べてみることをおすすめします。個別指導塾の方が優れている3つの点
1.スケジュール調整が楽
家庭教師の場合、教師側の都合によっていつもの時間に指導が受けられなくなる可能性があります。
いつも通りの時間に授業が行えない場合は、別の時間に振替となりますが、家庭教師のスケジュールも考慮する必要があるため、スケジュール調整は大変です。
これに対して個別指導塾では、塾の都合で振替を行うようなことはめったにありません。
担当の教師がどうしても来れなくなっても、別の教師が指導を行ってくれます。
振替を行う場合も、家庭教師に比べれば、ご家庭の希望を反映したスケジュールにしてもらえることが多いです。
2.講師に気を使う必要がない
家庭教師は家で指導を行うため、かなり気を使われる保護者の方も多いです。
あらかじめ断っていても、飲み物やお菓子の差し入れを出してくれるようなご家庭もかなり多いです。
塾に通うのであれば、教師に気を使う必要はほとんどありません。
3.費用がお手頃
一般に個別指導塾は、家庭教師に比べると費用は安いです。
特に、講師対生徒が1対2や1対3の場合は、家庭教師よりもずっと安い価格で指導を受けることができます。
慣れた個別指導塾の講師ならば、生徒への練習問題の出し方も上手く、1対2の指導でもほとんど指導待ちの時間は発生しません。
個別指導塾の選び方については次の記事も参考にしてみて下さい。